教育学科
【授業風景】集中講義「総合表現教育Ⅰ」の紹介
教育学科では、「総合表現教育Ⅰ」という授業が集中講義形式で開講されています。
この授業は、造形、音楽、身体表現の3分野の教員が合同で担当しており、諸感覚を働かせながら、さまざまな表現を体験的に学んでいきます。
今回2日目となる、10月21日(土)前半は、「香り」がテーマ。各自が思いの詰まった「香り」を持参し、まずは「香り」から連想された記憶や感情などのイメージを、色と形で画用紙に表しました。
次は、その画用紙をグループでつなげて、身体の動きと音を使って、色と形のイメージを表現。個々の心の中にあった「香り」に対する気持ちが、色や形、音、動きとともに、空間に飛び出してきた時間となりました。
後半の始めは、クレヨンでの塗りつぶし。グループで模造紙の白い部分が見えなくなるまで力いっぱい塗り続けます。
続いて、ペアで絵の具を使って描写。言葉は発さず、黙々と描いていきました。描き方から互いの個性や性格を知ったり、偶然重なり合った部分から新しい発見があったり。
また、向かい合って描いているうちに、絶妙なコントラストや調和を感じさせる描写が数多く生まれていました。
最後は、受講者全員で、床に広げられた大きな紙に、墨の香りを感じながらダイナミックに描きました。
90分×4コマ連続、天井の高い広々とした空間で、自分や他者をしっかりと感じながら、のびのびと表現し続けました。授業後は、疲労感の中にも、どこかすっきりとした表情がたくさん見られました。