看護学科

老年看護学概論で高齢者の疑似体験をする!

2年生の老年看護学概論の1回目には高齢者体験セットを使って高齢者の疑似体験を行っています。 高齢者疑似体験セットとは、加齢による身体的な変化(筋力、視力、聴力などの低下)を知って、高齢者の気持ちや介護方法、高齢者とのコミュニケーションの取り方を学べるものです。疑似体験の装具(ヘッドホンや特殊なゴーグル、手足の重りなど)を体につけることで、高齢の状態が体験的にわかります。

以下は高齢者体験をした学生たちの感想です。
高齢者の方々が日常生活をしている中でどのようなことに苦労しているのか、また、どのような場面でどのような助けを必要としているかを感じ、高齢者の疑似体験を通して学ぶことができた。 たとえば、普通に立っているだけでも上から押しつぶされているような感覚で、ずっと腰が曲がった状態だったので徐々に腰の痛みがひどくなっていった。歩こうとしても足が重く、視界も狭いうえにぼやけており、ゆっくりとしか歩くことができず、ゆっくりと歩いてもすぐに疲れ、周りの人に案内されながらでないと障害物にぶつかりそうになる。また、階段の上り下りをして、視界が悪いため階段を踏み外してしまいそうだったため、手すりなどにつかまりながらでないと上り下りしづらいことがわかった。また、足が重いため普段よりも階段の上り下りに使う体力が多く必要であった。他にも、トイレに行って立ち上がったり座ったりする動作をして、座る動作では腰への負担が特に大きく、立ち上がる時には膝への負担が特に多いように感じた。 これらのことから、高齢者の方々は一日の生活で何度も行わなければならないことでも、これほど多くの苦労を抱えていることがわかる。また、これらのことはほんの一部に過ぎず、さらに多くの問題が存在している。このような高齢者には、手厚い介護が必要となってくる。 しかし、介護保険などの国の制度をうまく利用できていない、ことや、施設が足りていない場合や家族が介護して当たり前という固定観念などの理由から、高齢者の孤立や老老介護、介護者に大きな負担がかかってしまい介護者が高齢者を虐待する、など介護する側とされる側それぞれに問題が多く存在している。
この後は、第2回目で超高齢社会の高齢者の社会的問題についてグループ討議をして考えていく予定です。頑張っていきましょう!

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