看護学科

1年生 看護師へまた一歩 ~環境調整の技術(シーツ交換)~

「看護技術論Ⅰ」の授業で演習【環境調整の技術】を実施しました。 1回目の演習で、患者さんの病室環境を観察し乱れを発見する演習を実施し、対策を自分たちで考えました。シーツの乱れや、安全に配慮したナースコールの位置など考えることができました。

その後、シーツの乱れを修正する方法を学習し、4~5人の少人数グループに分かれ、自分たちで、教員の指導を受けながらシーツ交換を実施しました。
シーツ交換が上手にできたかどうかのポイントは2つです。
①四隅の三角形がキレイであること ②しわが無いこと

学生はまず、四隅に分かれてキレイな三角形を作る練習を行いました。
側面に垂れている残りのシーツは手背を上に向けた順手(じゅんて)でマットレスの下に入れていきます。 順手にするのはベッドフレームで手を傷付けず、手を引き抜く際にシーツがくずれにくくなるためです。

シーツのしわを伸ばすため、2人で行う時は対角線上にシーツを引っ張ります。 この際、前回の演習で習得したボディメカニクスを意識して行います。重心を下げ、足を前後に出すことで基底面積を広くし、マットレスの長さにあるシーツ部分を把持して引っ張っています。

次に学生はベッド上で臥床している患者のシーツ交換を行いました。学生が患者役になって行います。
片方がシーツ交換を行っている際、ペアの学生は患者の安全、状態に気を配ります。 実施した学生からは「患者さんがいるかいないかでは全然違う。シーツがしわしわになってしまった。難しい。」「凄い時間がかかってしまった。」との声が多くきかれました。

患者役の学生からは、「思っていたより振動がする。」「横向きになったがその後の体位を整えるのが不十分で身体がしんどい。」「待っている時間が気まずいから声をかけてほしい。」との意見がありました。患者役を経験して分かった看護のポイントも学ぶことができました。
シーツ交換の技術は4週間後に実技テストを行います。学生はこれから自己練習を積んでテストに臨みます。また、8月に行われる基礎看護学実習Ⅰでも使用する技術です。しっかり練習して技術を身につけましょう。

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