看護学科

【実習風景】看護学科 老年看護学実習の様子!

老年看護学実習Ⅰがコロナ感染のため中止!学内実習で頑張る!!

老年看護学実習が11/22より3病院で予定されていました。
しかし、1病院での実習がコロナ感染のため、中止となりました。急遽、学内実習に切り替えました。
5人の学生が3事例の模擬患者を設定して、学内で患者役も交代して実習をしました。

1週目は認知症(大腿骨頸部骨折)の患者さんをどう演じるか?また、脳出血後の後遺症(構音障害、左片麻痺)
のある患者さんをどう演じるか?
COPD(慢性閉塞性肺疾患) で喫煙煙習のある患者さんが禁煙することをどのように指導していくのか悩みました。

2週目は患者さんになりきって演じました。
患者さんと同じにはなれませんが、認知症で見当識がないことはどのような気持ちなのだろう?
言葉が思うように話せないのはどのような気持ちになるのだろう?
好きな煙草をあきらめることはどのような気持ちなのか
想像し、シミュレーションで患者を演じました。

認知症の見当識が低下している患者さんには散歩に行って紅葉の季節を感じてもらいました。
銀杏(イチョウ)はすっかり散っていました。
病室へ帰ると患者さんから笑顔で「気分転換になったわ!」との発言が聞かれました。

脳出血後の後遺症のある患者さんは麻痺があるので身体が片側に傾くので食事を楽しみにされているのに
落ち着いて食べることができません。
そこで座位で食べるときのポジショニング(姿勢を整える)にクッションなどを使い、工夫しました。
姿勢が整い、食べることを楽しむことができるようになりました。 また、気分転換に散歩に行くことにしました。

(散歩して紅葉を眺めているようす)    

 (左麻痺があるので姿勢を整え食事をしているところ)

散歩に行って紅葉を見ることができて久しぶりに笑顔が見えました。病院の中にいると季節を感じることができません。
単調な生活に変化を与えることの大切さに気付きました。
構音障害のある患者さんへはコミュニケーションを工夫しました。 言葉が話しにくいことを演じてみると
看護師もゆっくりのテンポで返した方がよいことがわかりました。
患者さんより返ってきた一つの言葉から「察する」ことの重要性にも気づきました。聞き返して確認することも
必要だと思いました。

2週目には3事例の内1事例を取り上げて退院支援カンファレンスを行いましたCOPDの事例を取り上げました。
メンバー全員が多職種(プライマリナース、退院支援ナース、栄養士、薬剤師、理学療法士、ケアマネジャーなど)になり、
それぞれの役割を理解しながら、退院支援カンファレンスを実施しました。模擬カンファレンスでしたが、
改めてそれぞれの職種の役割を学び、多職種連携の重要性を認識することができました。

COPDの患者さんは退院後、在宅酸素療法が予定されており、不安に思っていました。
これからはずっと
在宅で酸素療法を受けなくてはならなく、患者さんは気がかりです。そこで指導を考えました。 
酸素療法の指導をしているところです。 

シミュレーション実習の後は必ずデブリーフイング
(グループメンバー全員で振り返り)
をして次に何をするべきか見極めます。

(認知症の患者(大腿骨頸部骨折)への退院指導)

指導パンフレット頑張って書きましたね 患者さんと家族一緒に指導をしているところ
最終日にはカンファレンスをもって全体の学びを振り返りました。

病院へ行って実習をすることはできませんでしたが、他の学生の実際の看護場面を見ることができて、
同じ事例の患者さんでも自分とは違う視点で考え展開しているのを見ることで学びが深まりました。
また、多職種連携では模擬カンファレンスを通しての学びがたくさんあり、退院指導を通して、
患者の退院後の生活を支援していくことの重要性など多くの学びができました。

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